中古車売るときは少しでも高く売るように皆さん努力すると思います。
ここではむずかしい知識がなくても、誰でもできる中古車査定における査定額をアップさせる方法を完全解説します。

私は某大手買い取り店の店長を3年以上務めていました。
その経験からこんな人が来たら査定額をアップしないと売ってくれないだろうなと思う事をまとめました。
最初に「相場だけ知りたい」とは言わない


車を売る本気度を見せることで買取価格も大きく変わります。
私が勤務しているときにも、「今どのくらいの価値があるか相場だけ知りたいんですけど」と言うお客さんが来店してきました。
買い取り店に来るくらいなので、全く売る気がないわけがありませんよね。
売却も乗り換えの予定もない人が来るところではありませんので。
意味なく余裕感を出さない
もちろん、車の買い替えや売却の予定があるのに「別にすぐには売る気はないけど…」と意味もなく余裕感を出してくる人がいますが、それは本人にとってマイナスです。
なぜなら相場だけ知りたいと言う人には一般的な価格、しかもかなり幅の持った「〇〇万円〜〇〇万円ですね」と価格帯しか教えてくれません。
売る気満々で査定してもらうと「安く買い叩かれてしまうのでは?」と不安に思うかもしれませんが、売る意思をはっきり伝えた方が査定アップの近道です。
- 新車の下取り価格に不満だ
- 乗り換え検討している
- 他社との比較をしている
- 現金が必要だ
真剣に向き合えば、業者も厳しい金額でも本気で上司を説得したり、本部に掛け合ったり手を尽くしてお客さんの期待に応えようと努力してして調べてくれます。



こっちも本音は買い取りたいからねー
カモ客にされないために愛車の価値を把握しておく


全く愛車の価格をわからないままで査定に出すのは正直オススメはしません。
少なくても中古車雑誌等で自分の車が今どの位で売られているか位は確認しておくべきです。
なぜなら、何も知らないお客さんは業者にとっては思い通りの査定額で買い取れる、都合のいい「カモ客」にされるからです。
そうならないために、相場を知らないフリをして査定額を聞き出し、自分の調べた価格と大きくかけ離れた金額をださないかを確認し、そのお店の信頼度を確認することも大切です。
信頼できるお店なら売却後のトラブルの心配も不要になります。
今なら高価買取します!は信じない


商談を進めていく上で今なら高額査定します、買い取り強化車種です、だから今売った方がお得ですよ!など売却を急がせるような営業マンもいます。
- 今なら高額査定ができます
- 買い取り強化車種です
- 同じ車種を探しているお客さんがいる
など、何かにつけて早く売ることを勧めてきますが、そんな事はほぼありません。
買い取り業社は、買い取り以外に車の販売も行なっていることも多く、本当にお客さんが目当ての車種を探している場合もありますがそれ以外はすべて早く買い取るための営業トークです。
少しでも高く売りたいのであれば営業マンの甘い誘惑を信じないで落ち着いてみるべきです。
「即決できますよ」とさりげなく伝えて数万円UP!


買い取り業社はもちろんより多くの車を買い取ることが仕事です。
その営業マンの心理をうまく使えば査定額を数万円アップすることができます。
営業マンにはノルマと言われる月々の買い取りに対する「目標台数」と「目標売上」いういわば宿題のようなものが会社から出されます。



これが毎月のストレスだよ
毎月その宿題をクリアしていく中で売り手の「金額次第で即決できます」という言葉は営業マンにとっては非常にオイシイお客さんです。
なぜなら台数と売上げという宿題を会社から出されているからです。そのため、今月の売り上げになりそうな客は頑張ったギリギリ査定額の提示を受けられる確率は高いでしょう。



今月は数字キビシ〜んだよなぁ



即決できますよー



キターーー!
頑張って買い取ろう!
しかし、注意点もあります。即決できるからと言って、ギリギリの金額を詰めた場合は業者も必ず契約を迫ってきます。
即時契約を本気で考えていない場合はむやみにギリギリをせめずに、雰囲気だけ出すようにして下さい。


自分から具体的な金額を言わない!


多くの店舗で査定額についての交渉をする際に「希望額はありますか?」とさりげなく聞かれるはずです。
これは営業マンが会話の中でお客さんの売ってもいい金額のラインを聞き出そうとしています。
なので絶対にこちらからは言わないようにします。
業者の方から金額を言わせるようにしてください。
そうすると営業マンは「安く思われても他に売られてしまう」「あまり高額すぎると赤字になり上司から怒られる」と言う心理が働き、手放す時期よりますけど〇〇万円〜〇〇万円くらいですねと、かなり幅を持った金額を提示してくると思います。
その金額が本人が思っていた以上の金額でも「そんなもんですか…」とがっかりすることがポイントです!
間違っても「そんな高く買ってくれるんですか!」などと言わないように!業者の思うツボです!


下手な駆け引きはしない
他の店を回って金額の競争をさせる


1万円でも2万円でも愛車を高く売りたいと思った場合、やはり1店舗で決めてしまうのは安心できません。
- もう少し高く売れるんじゃないか…
- 他のお店ならもう少し高いんじゃないか…
- 1社だけなら信用できない…
などの不安を解決するにはより多くの業者に査定してもらうことです。
他のお店にも査定をしてもらう事によりどれだけ愛車の査定額をアップさせられるかを交渉します。



他のお店と競争させるには…
- 買い取り店をまわる
- 出張査定をたのむ
- インターネットで一括査定
1つ目の会社の査定で具体的な金額の交渉は避ける


いきなり初めての査定で具体的な金額の話を詰めるのはやめましょう。
なぜなら、具体的な金額交渉を進めていき納得のいく査定額に近づいた場合は業者からは契約をせまられます。
具体的な金額交渉をすると言うことは業者からしてみれば、査定額に折り合いがつけば「契約してもらえる」と考えるからです。
〇〇万円なら契約してもらえますか?など契約をせまられます。
他のお店を回ってある程度の売却金額を自分の中で決めているなら、がっつりした金額交渉は有効なので交渉成立した場合は契約しましょう。
そうでない場合は、具体的な金額の交渉は行わずだいたいの相場を聞く程度にしてください。
他社で見積もった金額を交渉で伝えるコツ


1度査定をしてもらうと、ある程度の愛車の相場や査定額がわかります。
その査定額は他社で買い取り額をアップさせるための重要な交渉材料として使えます。
その交渉材料を使って他社での交渉を行う際には間違った伝え方をしないためのコツやタイミングが必要です。
A社では〇〇万だったけどあなたの会社ではいくらで買い取ってくれます?
いきなりこんな伝え方になってしまったら、ここで聞いた金額を今度はB社に行って同じことを言うんだろうな、と業者から不信感をいだかれ査定アップは期待できなくなります。
間違った伝え方で交渉してしまうと、もう少し高く売れる「伸びしろ」みたいな部分を損をすることになり、結果的に満足のいく金額をひき出せなくなります。
もちろん高く買い取ってもらおうと思って「他の店ではもっと高かったよ」なんて嘘をつくのはやめましょう。
業者はプロです。そんな高いところがあればそちらで売ってきてください。と言われるでしょう。
ウソをついて突きはなされた場合、立場が悪くなり一番高値を付けてくれていた業者に戻れなくなり、結果損をします。


インターネットで一括見積もり


他の店に回ったりする時間がなかったりする人に便利な査定サービスがあります。
簡単な項目の入力で数社の買い取り店に一斉に査定を頼める「一括査定サービス」というサイトを利用する。
これは大手買取店が数社登録しているサイトに、車両情報などを登録することによって一斉に査定額を回答してくれるサービスです。
- カーセンサー
- カービュー
- ズバット車買取り
- 楽天カーサービス
- ナビクル車査定
- アップル
- カーセブン
- ビッグモーター
- ガリバー
- ラビット
- カーチス
- ユーポス
- オートバックス
- T-UP
実店舗を回らなくても自宅にいながら一番高く買取してくれる業者が見つかる大変便利なツールです。
その一方で個人情報の入力が求められますので情報もれが気になる方や、一度にたくさんの業者に情報が流れますので、〇〇の価格で売ってくださいなど、いわゆる営業電話がしつこいとSNSなどでつぶやかれています。
一括見積もりサイトでは提携店舗数や同時に何社かに査定依頼できる数などに差があります。
また、査定後の連絡方法にもメールで対応や電話など様々なようです。
提携数 | 同時査定数 | 入力項目数 | 登録時間 | |
カービュー | 201社 | 8社 | 9項目 | 45秒 |
ナビクル | 49社 | 10社 | 10項目 | 45秒 |
カーセンサー | 1000社以上 | 30社 | 11項目 | 90秒 |
楽天car | 100社以上 | 10社 | 12項目 | 90秒 |
ズバット買取り | 240社以上 | 10社 | 8項目 | 32秒 |