ここでいう「お得!」とは車がヘコんでいて修理に5万円使ったけど、もし直さないで買い取り店で査定してもらった5万円以上引かれたのかな?という事です。

修理しないで2万円の減額で買い取ってもらえたら「お得!」と言えるでしょう。
決して高く買い取りしてくれるからお得ということではありません。
中古車はキズやヘコミは付いてて当たり前です。
車のキズやヘコミも思っているほど金額は下がりません。
ただし、ヘコミの大きさや、キズの長さによっては減額対象になることもあります。
- この記事を読めばキズやヘコミの大きさによる減額はいくらなのか?
- 場所や部位によって金額はどのくらい違うのか?
- 本当に直さな方がお得なのか?
車を売りたい時に傷やヘコミは相場から引かれるの?


車を売りたい時にキズやヘコミがあってそのまま査定に出すか、少し直して見栄えを良くしてから査定に出した方がどちらがお得に買い取ってもらえるか悩む人も多いと思います。
査定をする人によって同じキズやヘコミでも減額される金額が大きく変わらないように、ある程度の金額示す数字は「日本自動車査定協会」で決まっています。
しかし、キズやヘコミを直す板金塗装の工場では明確な金額は決まっていません。
その為、修理費はバラバラになる傾向があります。
- 引かれる金額は決まっている
- 修理費はバラバラ



これでは修理して査定に出すのはリスク高い!
車の買取り相場からの減点法による査定


減点法とはある程度年式や走行距離などから基本相場を洗い出し、そこから部品交換していれば-〇〇点、修理していれば-〇〇点など細かく基準が決まっていますので最終的に合計の点数にて計算します。
その基準は「JAAI(日本自動車査定協会)」の査定基準及び細則によって決められています。
キズの大きさによる減点
車に乗って道路を走っていればキズの一つや二つ付くのは当たり前です。
なので細かいスリキズ程度の場合は気にすることはありません。
しかしスリキズ程度でも減額の点数表には-10点と記載してあります。かなり厳し目です。
キズの大きさにより3種類に分けられる。
キズはヘコミの減点方法と違ってどこにキズがあっても場所は関係ありません。
交換しなければならないくらいのキズであれば、ヘコミの点数表の交換になるからです。
キズも3種類に分けられます。
- 1㎝の正方形からカードサイズ 10点
- カードサイズからA4サイズ 20点
- A4サイズ以上パネル半分以下 30点
小さい線キズなどは自分で修理!
そのまま査定に持って行ってもいいのですが、自分でできる範囲の小さな線キズなら修理した方がいいです!
ホームセンターやカー用品店に行けば自分の車の色の「タッチアップペイント」が売っています。
フタの先にハケがついていて女性の方でも簡単にキズを消す事ができます。価格も600円前後で購入できますので試してみても良いと思います。
ヘコミの大きさによっての減点
ヘコミはスリキズに比べて目立ちます。
バンパーのようなウレタン素材の部分なら、あたためて柔らかくなった状態で裏の方から押すと簡易的に直すことができます。
しかし、ボンネットやドアなどの鉄板が凹んでしまうと自分では直せないでしょう。
JAAI(日本自動車査定協会)の基準では3種類の大きさで分けられます。
ヘコミによる点数の基準は3種類
- 小…クレジットカードなどのカードサイズからA4サイズの紙
- 大…A4サイズからドアやボンネットの各パネルの半分くらいまで
- 要交換…各パネルの半分以上のダメージ
上記3つ以外にも1㎝の正方形からカードサイズ程のヘコミにも決まりがあります。
この場合は10点の減点になります。



ヘコミの大小交換による点数をまとめてみました。
基本的に1点1,000円で計算されます。
パネル名 | 小 | 大 | 要交換 |
---|---|---|---|
ボンネット | 30 | 50 | 70 |
フロント フェンダー | 30 | 50 | 65 |
フロントドア (4ドア) | 30 | 50 | 80 |
フロントドア (2ドア) | 30 | 50 | 85 |
リアドア | 30 | 50 | 75 |
リアフェンダー (4ドア) | 30 | 50 | 130 |
リアフェンダー (2ドア) | 30 | 50 | 150 |
トランクフード | 30 | 50 | 65 |
バックドア | 30 | 50 | 95 |
ルーフ | 50 | 80 | 145 |
ピラー | 15 | 20 | 交換なし |
ボディ サイドシル | 30 | 50 | 80 |
リアエンド パネル | 15 | 20 | 65 |
フェンダーやルーフの交換は大きな減額対象になることを覚えておきましょう!
フェンダーとは4つのタイヤのほぼ上にあるパネルの事で、自転車の接触や駐車場での隣同士の車のドアがぶつかるなどにより、キズや凹んだりすることが多いパネルです。
ルーフは屋根の事です。
屋根なんて滅多にキズやヘコミなんてつかないと思っている人が結構いますが、そんな事はないんです。
- 高速道路で物が飛んできた
- 積雪で潰れた
- 天災によるヘコミ
異常気象でたまに雹(ひょう)が降ることがありますよね、あんな氷の塊が降ってこられたら車の屋根なんてボッコボコです。
しかも、ルーフに加えボンネット、トランクも全て交換になるでしょう。



ちなみに雹(ひょう)で凹んだ車は「ひょう害車」と分類され価値が著しく下がってしまいます。